2011年4月2日土曜日

ただちに健康に影響を及ぼすものではない

政府・東電・NHKは、なにを考えているのだろうか。
「ただちに健康に影響を及ぼすものではない」って、これから毎日言うつもりなのだろうか。そういうアナウンスを毎日すること=毎日聞かされることが、どれだけ異様な社会であるか、あ、自分の背中は見えないってことか。
 問題は福島第一の事故が未知の体験であるというよりも、それに対処する人間社会の所作だ。大の大人が雁首そろえて毎日毎日「今日明日は大丈夫です」って、どんだけ電波の無駄遣いだよ。滑稽だと思わないのか。
 いや本当に問いたいのは、「ただちに~ない」報道を聞かされている側の態度だ。あんたたちはいつかNHKが「もう危ないです」と言ってくれるのを待っているのか。それとも、近所の乳幼児が「坑道のカナリア」みたいにぐったりして危険を知らせてくれるのを待っているのか。でもそれって近代市民社会的にどうなのよ。ふだん「個の自立」とか言ってた諸君。ちょっと考えてほしい。