愛知県での一時退避もかれこれ2週間になる。福島第一原発はメルトダウンした状態のまま、大量の水とホウ素と人間の生き血を消費していく。その間、蒸気放出を実行するとかしないとかいうコントロールが効かない状態で、破壊された配管はダラダラと放射性物質を噴き出していく。これは殺生石だ。しかも、いつ再臨界が進行して爆発するかもしれない、手のかかる殺生石である。
受け入れたくないが、長期戦になる。
放射性物質が、東北・関東を徐々に侵食していくにつれて、人間も徐々に退避していかなくてはならない。私は今年40歳になるが、残りの人生はこの殺生石との闘いになるのだろう。