大阪府警に抗議する共同声明
2014年7月16日、大阪府警は、市民グループ「男組」の関係者8名を「暴力行為等処罰に関する法律」(以下、「暴処法」と略す)違反の容疑で逮捕した。
容疑となっているのは、昨年10月にヘイトスピーチを行おうとデモに向かっている者を「男組」が取り囲み、ヘイトスピーチをやめるよう働きかけた行為である。ここには暴力行為はなく、「男組」側も暴力行為に発展しないよう慎重に働きかけを行っている。
今回の大阪府警の判断は、市民が討議する権利にたいして不当に介入するものであり、断じて許すことができない。
とくに今回問題となっているのは、人権を著しく毀損するヘイトスピーチの是非である。ヘイトスピーチを行う者に対して、それをやめるよう働きかけるのは、良識ある市民の当然のつとめである。「男組」のおこなった行為は、市民社会の健全さを示すものであって、警察が介入するべきものではない。「男組」のおこなった行為が「暴処法」で罰せられるということになれば、人々の良心は萎縮し、見て見ぬふりが横行し、無責任な暴言がまかりとおることになってしまうだろう。
大阪府警は、逮捕した8名を釈放せよ。警察が介入する事案ではない。
矢部史郎(蕨市事件元被告)
CHE★gewalt(ANTIFA★黒い彗星)
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