2011年2月21日月曜日

グリゼットの一周年パーティー

今週末の25日(金)26日(土)、新宿のバー『グリゼット』が、開店一周年パーティーをやる。

グリゼット

 『グリゼット』は、私が昔やっていたバー『じゃこばん』が廃業した後に、店舗を改装して始まったお店。二階の部屋をギャラリーにしているので、アーティストやキュレーター関係のお客さんが多い。昔の『じゃこばん』のお客さんも立ち寄るので、「頭のネジの切れた現代美術家+頭のネジの切れた左翼が飲んでいる店」になっている。年齢層は30〜40代が多く、気が楽なので、私も週に一度は行くようにしている。

 店名の『グリゼット』というのは、19世紀市民革命の前夜にパリに登場したお針子さんのこと。グレーの亜麻の服を着た女たちという意味らしい。彼女たちは縫製の仕事で自立した女性たちで、元祖「職業婦人」である。身分は低くけっして裕福ではないが、自分の稼いだカネで自由に遊んだりしていたので、元祖「自由恋愛主義者」ともいえる。フランスの辞書には「おきゃんな娘」とある。「ギャル」の原型なのかもしれない。かつてアナキストやマルクス主義者は、右翼から「貞操観念を持たず家族を破壊する乱交エロ集団」よばわりをされたのだが、そういう道徳的な攻撃がなされたのは、おそらく当時の社会のなかでグリゼットのような「新しい女たち」が無視できないほどに成長していたからだろう。私は海賊研究者なのであんまり知ったかぶりはできないが、女性史や「魔女研究」の分野では「グリゼット」はとても重要な人たちなんだと思う。
 詳しいことは、『娼婦の肖像ーロマン主義的クルチザンヌの系譜』(村田京子著、新評論)を読んでください。と、店主が言っていた。

 で、能書きはともかく、今週末は花束を買って『グリゼット』に集合。海賊研究者も、たまには粋なことしなくちゃなだ。

おまけ(フランス映画)