2013年3月8日金曜日

医療機関がパンクする


救急搬送:受け入れ、25病院から36回拒否 埼玉の75歳死亡 

 埼玉県久喜市で119番通報した高齢男性(75)が1月、県内外の25病院から計36回、救急受け入れを断られ、約3時間後に到着した県外の病院で死亡したことが分かった。久喜地区消防組合消防本部は「休日における迅速な搬送が課題。各病院との連携を深めたい」と話している。 同消防本部によると、男性は1人暮らしで、休日の同月6日午後11時25分、「胸が苦しい」と呼吸困難を訴えて119番通報。救急隊員が近隣の各病院に受け入れが可能か照会したところ、「医師不足のため処置が困難」「ベッドが満床」などの理由で断られ続けた。 男性が最終的に茨城県境町の病院に搬送された時には、通報から約3時間が経過しており、病院内で死亡が確認された。 総務省消防庁によると、救急医療機関が重症患者の受け入れを3回以上拒否したケースは1万7281回(11年)。同庁の担当者は久喜市の事例について、「36回は多い方だ」としている。201335日 毎日新聞)

 昨年からさまざまな感染症の流行が話題になっている。RSウィルス、マイコプラズマ肺炎、インフルエンザ、ノロウィルス、溶連菌、結核、風疹、等々、例年よりも患者数が多くなっている。おそらくこれに加えて、脳梗塞、心臓疾患、白内障、骨折患者も増えているはずだ。
 福島県では、調査した児童から10人の甲状腺ガン患者が見つかっている。これを県内の児童人口全体にあてはめると、現在300人ほどのガン患者がいるだろうと推測されている。
 関東平野も他人事ではない。
 「レベル7」の事故は、医療機関をパンクさせる。ウクライナでは国内の医師が足りなくなり、外国に医療支援を要請し、子供たちをキューバに移送している。いま日本でもそれが始まりつつある。深夜に救急受け入れを拒否され立ち往生することは、珍しくないことになるのだろう。
 ここで生きられなかったひとりの人間について、どこの誰かは知らないが、それでも少しだけ心を痛めるぐらいの情をもつべきなのだが、状況はそれを許さないほどエスカレートしていくだろう。
 そうして我々は、人の死に無関心になる。




追記
 そういえばファシストの石原慎太郎も入院しているらしい。こいつのケースは詐病である。病気でもないのに注目されたいだけで入院した、一種の心の病である。精神がたるんでいるのだ。一週間ほど滝に打たれれば治る。都民のためにベッドを明け渡すべきだ。