2011年7月28日木曜日

農業へ

農作物の生産地を調べると、関東平野がいかに大きいかがわかる。
少し古い数字だが、2007年の都道府県別生産量から、農作物ごとの主要な産地をまとめてみた。

ほうれんそう 千葉県、埼玉県、群馬県、茨城県
ねぎ     千葉県、埼玉県、茨城県
白菜     茨城県、長野県
キャベツ   愛知県、群馬県、千葉県
きゅうり   群馬県、宮崎県、埼玉県、福島県
ピーマン   茨城県、宮崎県、高知県
レタス    長野県、茨城県
だいこん   千葉県、北海道、青森県
にんじん   北海道、千葉県

なす     高知県、熊本県、福岡県、群馬県
トマト    熊本県、北海道、愛知県
タマネギ   北海道、佐賀県、兵庫県
ジャガイモ  北海道

ほうれんそう、ねぎ、白菜、キャベツといった葉物野菜は関東が断トツ。
意外だったのはにんじんで、北海道とほぼ同じだけの量が、千葉県で生産されている。
首都圏という巨大な消費地があるのだから、当然と言えば当然なのだが。

関東平野を失うということは、関東だけでなく列島全体が食料不足に陥るということだ。
汚染されていない地域の休耕地を掘り返し、生産力を回復しなくてはならない。
私はまず岐阜県をあたってみようと思う。



追記
 ここで想定される食料不足というのは、「国民すべてが飢える」というような美しいものではない。
予想されるのは農産物価格の二極化だ。公式には食料問題など存在しないとされるなかで、安い野菜を食べる低所得世帯のこどもから被曝していくことになる。
この問題で「国民」すべてが苦しむわけではない。だから日本政府は、農業団地の建設も農産物の生産流通計画も一切をネグレクトするだろう。
 敵対する二つの階級の〈生政治〉が始まっている。