2014年1月1日水曜日

「移住元年」


 今年は、社会の解体がはっきりと顕在化する年になるでしょう。
 このことは不可避です。もうごまかしはききません。



 NHKの年末恒例の歌番組では、大勢の歌手がステージに並び、復興の歌「花は咲く」を合唱しました。「いつか生まれる君に~」と。妊産婦に被曝を強要しながら、「いつか生まれる~」とうたうのです。
テレビタレントが並び「ふるさとに帰ろう~」と歌う。帰還を断念させられた者たちが新しい土地で苦闘しているさなかに、「ふるさとに帰ろう~」と。

 地獄に落ちろ。
 全員、地獄に落ちろ。

 私が問題にしているのはNHKだけではありません。あの場で歌ったもの全員が有罪です。問題はこの国の「復興」政策でありつつ、その嘘を知りながら政策におもねる人間たちです。「復興」政策に協力翼賛した者はすべて、その失敗と殺戮の責任を負い、人殺しとして断罪されるべきです。



 放射能汚染は社会を解体させます。
 多くの人々が、自分は被曝しても被害はないと信じています。自分は高齢だから問題ない、と。そこまではいいとして私が驚くのは、彼らが「自分に被害はない」と信じた直後に、身近にいる若者や女性の防護をすっかり忘れてしまったことです。「社会」だとか「組織」だとか偉そうにのたまう人間たちが、部下や後輩をまもる責任を忘れ、組織的な防護対策をネグレクトした。そして組織というものの無力さと偽善をごまかすために、汚染問題に口を閉ざしたのです。

 我々がわずかでも信じていた社会は、すでに解体しました。もういちどゼロからやり直しです。

 今年は移住を組織します。
 自分の信じられる社会を構成し、もういちど社会を生きるために。