2012年6月14日木曜日

さいたま市で医師が不足

さいたま市の赤十字病院では、来月から小児科医がいなくなってしまうという。すでに産科医もいなくなっていて、残っていた小児科医も全員退職してしまうのだそうだ。かわりの医師もみつからず、この病院では産科・小児科ともに機能停止に陥る。こうした動きは関東各地で起きているのだろうと推測する。無理もない。私が医者だったら退避する。

 産科医・小児科医というのは、もともと福島第一の事件が起きる以前から不足していた。医師にとって条件が悪いからだ。それに加えて今回の放射性物質の拡散は、こどもたちに被曝を強制し、わけのわからない症状を頻発させている。医師が悲鳴を上げるのは充分に予想できた話だ。充分に予想できたにもかかわらず、厚労省は汚染食品を流通させ、適切な防護教育をせず、文科省は学校給食もグラウンドの土もプールの水質も野放しにしている。そうした無策のツケを、こどもの体と医療機関におしつけているわけだ。やってられるかよ、と職務を放棄する医師は、正しい。

 もう社会は壊れている。こんなぶっこわれた社会で、医師の責務もへったくれもない。阿呆に付き従うのはやめて、さっさと抜けるのが道理だ。