静岡県島田市の市長が、震災ガレキを燃やそうとしている。ガレキ焼却に反対する市民が島田市に集結している。
問題にされているのは2点。
1、被災地からガレキを移送すること
2、ガレキを燃やすこと
問題の中心は、震災ガレキを燃やすことだ。ガレキ焼却とは、低レベル放射性廃棄物の焼却濃縮である。原発のなかでは、汚染された衣服やウエスを焼却して分量を圧縮する作業が行われている。こういう作業のもっと大規模なものを一般のごみ焼却場でやらせようというのだ。これは市民が反対しないほうがおかしい。
環境省と市長は、とにかく被災地からガレキを動かしたいと言う。であれば、焼却ではない方法を考えるべきだ。いつまでも焼却にこだわっているからガレキが動かせないのだ。これは痛みを分かち合うとか分かち合わないとかいう問題ではない。これ以上誰も被曝させてはいけない。現在の技術水準を考慮すれば、どこの焼却場であれ、ガレキを燃やしてはいけない。
どうせ結末は見えているのだから言うが、震災ガレキは福島県双葉郡に移送して、積み上げて、飛散防止の塗料をかけておくしかない。すでに双葉郡の一部自治体はその意向を示しつつある。