一ノ瀬正樹著 『放射能問題に立ち向かう哲学』(筑摩書房)
を買った。いじるために。
で、これからざっと読もうと思うわけだが、まあ、いきなり読む前からアレだ。
いま巻末の参考文献リストが目に入ってしまったのだが、これが、
アリソン・ウェード 『放射能と理性 ――なぜ「100ミリシーベルト」なのか』
安斎育郎 『これでわかる からだのなかの放射能 ――正しく知ろう! 放射能汚染と健康被害』
池田信夫 『原発「危険神話」の崩壊』(PHP新書)
っておい。池田ノビーのPHP新書を読んで、参考文献にあげちゃってるんですか。すごいね。
それで本にまかれたオビが
「この不条理に理性で対処する」
ときた。うわー。「理性」に謝ってほしい。
東大はでかい大学でいろいろあるんだろうが、こういうとてつもないバカもいるんだな。
想像した以上にひどいので、ちょっとひいた。
追記
うわ。いま奥付みたら、こいつ1957年生まれ。56才だよ。
どこのペラい若造かと思ったら、もういい年じゃねえか。
どうするんだこんなの飼って。
東大。
まっずいよこれは。
追記
いやあまいった。うんざりするなまったく。
技術的水準においても、哲学の水準においても、「あーそれやっちゃだめよ」っていう誤謬を重ねまくりである。本気が感じられない。論戦する気とかないんだろうな。
まあ、PHP新書を参考文献にあげて疑問を感じないような層に向けて書いてるんだろうが(いまふうに言うと「B層」ってやつか)、どうにもまったく歯ごたえがない。チラシの裏に書いてろレベル。どうしようかなこれ。もう飽きちゃった。