2024年10月28日月曜日

くだらない改憲論議を封じよう

たまには政治について書いてみようと思う。

 

 2024年の衆議院選挙は、自民党・公明党・日本維新の会・日本共産党が議席減、かわりに、立憲民主党・国民民主党・れいわ新選組が議席をおおきく増やした。 自・公与党が議席過半数を下回り、これまでのように数にまかせて押し切っていく国会運営はできなくなった。この意味では「野党勢力の勝利」と言えなくはない。

 しかし野党勢力の内容においては、危機的と言える状態にある。共産党・社民党・れいわ新選組が、あわせて14議席、公示前と変わらない一方で、右翼政党である国民民主党が26議席と大量の議席を獲得した。これはやばい。

 

 少数与党となった石破政権は、各種ある個別法案において野党に譲歩することになるが、他方で、総論における多数派形成、野党勢力の分断を図ることになる。おそらくカギになるのは、選挙後の会見で石破が最後に述べた項目、「改憲問題」である。

石破自民党はこれから、場違いな改憲論議に体重をかけてくるだろう。改憲論議となれば、自民党内の清和会系議員を統制することができるし、維新・国民民主・立憲民主党の多数を議論にまきこみ、手なずけることができる。右翼政党国民民主党などは、ちぎれんばかりにしっぽを振って石破と会談するだろう。なにより改憲論議は、政策の具体性にてらすことなく純粋にイデオロギー的な立場表明に終始することができるので、国会を空転させるにはもってこいの「議論」だ。

 

 これから私たちが目指すべきは、改憲論議を封じることである。顔を紅潮させハアハアしながら護憲派攻撃をするバカを黙らせることである。

 改憲論議を封じるために、私が提案したいのは、防衛論議に原発問題をぶつけることである。SM3PAC3やイージスシステムをどれだけ積み上げても、原発への攻撃は回避できない。日本の国土と住民を脅かしているのは、中国や北朝鮮の兵器ではなく、自国が建設した原子力発電所である。

この問題を放置しながら、防衛だの危機管理だのを勇ましく唱えるヤカラは、どこまでも空想的で、どこまでも無責任な、でしゃばりである。与野党のでしゃばり右翼議員とそれを支持するでしゃばり野郎を黙らせなければならない。具体的な事実をもって、原発の危機と被害を語っていこう。

 

2024年9月20日金曜日

近況報告

 


https://www.youtube.com/watch?v=VqXUCFYVBKI


↑ いま名古屋でこういうことをやっています。


関連で、ユーチューバーぽいこともやっています。

毎週木曜日夜9時配信↓

https://www.youtube.com/playlist?list=PL4hB-fJ-cHD3NyQssSy38uADnXotkFO9N




2024年9月4日水曜日

排外主義についてのノート

 


 

 最近はYOUTUBEの配信に注力していて、ブログをまったく更新していなかった。

ということを知り合いに教えられたので、ちょっとだけノートを書きます。

 

 

 少し前の話題だが、ある女性アナウンサーがSNS上で「おじさんの臭いががまんできない」旨の発言をし、“炎上”。このアナウンサーが事務所との契約を解除されるという出来事があった。うん。

 また別の場面では、トランスジェンダーの権利をめぐって、公衆浴場や公衆便所での入場規則が議論になっている。これもけっこう大きな論争である。うん。

 また別の場面では、在日外国人に対する悪質なデマゴギ―が流布され、右翼による執拗な排除運動が繰り返されている。

 

 各論における私の見解は別の機会にするとして、いまここで考えたいのは、現代の社会を特徴づける排除イデオロギー・排除型社会の動機についてだ。

 

 排除型社会の構成について、経済学の角度からは二つのことが言えると考えている。

1,  産業資本の後景化

2, 非物質的労働の増大

 

1,  産業資本の後景化

かつて資本増殖の中心は産業資本であった。石炭採掘、鉄鋼生産からはじまり、機械・輸送機械・電機といった工業生産が、資本蓄積の中心を占めていた。しかし産業資本の時代は長くは続かなかった。日本では1970年代から変化が始まり、不動産・情報・観光・文化産業が成長していく。なかでも大きく成長したのが不動産部門である。

不動産は金融商品となって、使用価値よりも交換価値が重視されるようになる。生活領域に人種的・観光的価値が入り混じり、都市のジェントリフィケーションが進行する。清潔で、安全で、人種主義的に「美的なもの」が、不動産収益の条件に求められるようになる。

産業資本が大衆を動員し包摂する性格をもっていたのに対し、不動産(金融)事業は選別・排除の性格を持つ。ここで収益性の要になるのは、動員ではなく排除である。

 

2, 非物質的労働の増大

物質的労働(工業労働)は、分業と分業によって実現した作業の標準化・計量化を基調としていた。これはテイラー主義と呼ばれている。労働は時間によって計測され、賃金は労働時間と対応するように制度化されていた。

 しかし現在増大している非物質的労働は、作業が不定形で、作業量を時間で計量することができない。さまざまな質の労働が入り混じりながら、必要な手間が際限なく増大し続け、それを割り与えられたわずかな人員でこなさなくてはならない。作業手順は標準化できないし、時間で計測することもできない。労働の強度(労働者の疲労)が考慮されることがない。

 こうした労働の態様は、農家や家事労働と似通ったものになる。作業量に対して人員は常に不足していて、予期せぬ問題があらわれては消え、作業は際限なく増殖し、労働者間の作業の押し付け合いが常態化する。これはテイラー主義で秩序づけれていた賃労働とはまったく違う。家事労働に近い環境だ。

 労働者間の作業の押し付け合いとは、言い換えれば、職場の小さな政治が常態化し激化していくということだ。これは、核家族化に至る以前の農家で嫁と姑と小姑が繰り広げていた衝突が、現代的なオフィスで再現されるということである。

現代のオフィスで働く労働者は、他責的で排他的な思考に親しんでいる。「おじさんの体臭がくさい」という発言が、大人が言っていいことなのか、言ってはいけないことなのか、賛否が拮抗するくらいわからなくなっているのは、それだけ労働者が排他的な思考に親しんでいるということだ。

 

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楽人プレゼンツ 「矢部史郎に飲ませる会」

木曜日21時から毎週配信しています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

2024年3月30日土曜日

カンパを募集します

  今年2024年は、なんだか忙しくなってきました。

昨年末、名古屋高裁の判決が出て、少し自由な時間ができるかと思っていたら、京都で行われる国際集会や、東京での公害調停の申し立て、最高裁を包囲するヒューマンチェーン共同行動など、他地域・他団体との共同行動に首を突っ込むことになっています。

愛知・岐阜・三重だけでなく、京都や福井などに足を延ばしていくと、交通費の捻出に頭を悩ませる日々です。4月には東京に行かないといけないし、京都にも何度か行かないといけないだろうし、余裕があれば広島にも足を延ばしたいです。

 そういうわけで、活動費のカンパを募ります。

 このブログの自己紹介欄に「ドネイション」という項目があるので、そこに振り込んでください。支出の報告はしませんが、絶対に、おもしろくします。

よろしくお願いします。


2024年2月16日金曜日

自由の敵の自由をゆるすな

 


 

 原子力問題以外について言及することは避けたいのだが、一言だけ、メモ程度に、世界情勢について。

 

 イスラエルシオニスト軍がパレスチナ民衆にたいして行っている虐殺を見せられて考えるのは、現代は極右の時代であるということだ。アメリカ・ヨーロッパ・日本で、極右勢力の暴力が席巻している。

しかし現在の国際連合は、極右と極右国家をどのように扱うべきか、足並みを揃えてはいない。

ドイツ政府は国内のネオナチに強い統制をかけてはいるが、同様の思想をもったシオニストにたいしては寛容である。

ロシア政府はウクライナの非ナチ化を目指して戦争を行っているが、シオニストに対しては腕をこまねいている。

アメリカ政府は表面的にはリベラルを粉飾しつつ、実際には極右勢力を支援している。いや、現代の極右の元締めというべきは、アメリカ政府である。

 

ここであらためて検討するべきは、ロシア政府が提起した「非ナチ化戦争」である。「西側」諸国では、これを戦争を正当化するためのたんなる方便と受け流してしまっているきらいがあるが、本当にそれでいいのか。私の眼には、アメリカ政府が言う「対テロ戦争」よりも、ロシア政府が言う「非ナチ化戦争」の方が、よく時代を捉えているし、検討に値するものに見える。

 

 

 

 

2024年1月18日木曜日

ライブ配信の予定

昨年末から試験的にライブ配信をやっています。

毎週木曜21時からという予定でしたが、

今週は機材が確保できないので、ちょっと変更です。


1月20日(土) 21時スタート

 https://youtube.com/live/xo0_zetw9nE


視聴者のコメントを中心に喋っていくので、

ぜひご参加・コメントをください。


おまけ れじゅめのようなもの