12月16日投開票の衆議院選挙は、投票率が60%未満だった。前回の衆院選よりも10%低いのだそうだ。
ところでツイッターのまとめでは、東京各地の投票所で長い行列ができたことが話題になっている。投票所に人が並ぶというのはない話ではないが、寄せられている写真を見ると、けっこう長い。投票所の敷地を出て道路まで行列が伸びているものもある。私が東京にいたころの経験では、ここまで長い行列は見たことがない。ちょっと不思議だ。今回の選挙は前回よりも投票率が低い。にもかかわらず、前回にないほど長い行列が出来てしまっているのである。
行列が長く、長時間またされるから低投票率になったのかもしれない。が、その問題についてはここでは措く。それよりも、なぜ投票所に行列ができてしまったのかを考える方が興味深い。
理由として考えられるのは、
(1)選挙管理委員会の体制づくりの失敗
(2)選管職員の作業能力の低下
(3)有権者の読み書き能力の低下
まあ、(3)だろうと思う。
被曝による視力低下で、しょっちゅう目がかすむ。脳も老化して物忘れがはげしい。読み書き能力が低下している。おそらく本人が意図しない無効票が増加しているだろう。
被曝による視力低下で、しょっちゅう目がかすむ。脳も老化して物忘れがはげしい。読み書き能力が低下している。おそらく本人が意図しない無効票が増加しているだろう。
そうした有権者の被曝症状を考慮しなかったという意味で、(1)の「体制づくりの失敗」ということだ。
かつて東京は若々しく、きびきびとした街だった。投票所でもったりと行列を作るなどという地方的な風景は見られなかった。都市機能は高度に組織されていて、それを担うひとりひとりの分子は、洗練された動きで都市の速度を支えていた。しかし3・12の被曝以降、住民はわずかづつ機能を低下させ、速度を失う。その落差が、行列という現象になったのだろう。