今週末、名古屋で合宿をする。
『被曝社会年報』誌に寄稿してくれた森元斎くんや田中伸一郎くん、拙著『原子力都市』を準備した福田くんらと、「被曝社会研究会」の第一回を行う。
今回はまだ海の物とも山の物ともつかないので、ごく少数での予備的討論になると思う。
昨年と今年は放射線防護活動に注力してきたが、来年はフェイズが変わる。
被曝した人間が大量に死ぬ。復興政策は破綻しつつ居直り強盗のように制度化される。被曝の受忍・否認・無関心が、風土病のように社会をおそう。
原子力をめぐる政治闘争は、よりラディカルな社会闘争によって交代を迫られる。その闘争の言葉を用意するのは、国民ではないし、左翼国民運動でもない。国民の歴史と決別した者たちが、階級・敵対性・解放のための言葉を書かなくてはならない。泣き言ばかり言う国民や、ただ良識ぶりたいだけの「左翼」、賢いふりをしたいだけの「知識人」らと、はっきりと決別する者のための研究会にしたい。