『1968年文化論』(四方田犬彦・平沢剛=編著 毎日新聞社)
献本をもらった。平沢君ありがとう。
この本、13人の書き手がさまざまな角度から「1968年文化論」を書いているのだが、
海賊研究会の常連がふたり参加している。
栗原康 「大学生、機械を壊す ー 表現するラッダイトたち」
福田慶太「文字の叛乱 ー 「ゲバ字」が持つ力と意味について」
栗原・福田両氏とも30代前半だが、この年代にありがちな拗ねた感じがなく、提起したいことをまっすぐに書いている。直球だ。
直球で書くというのは貧しいことなのだが、貧しさを力に転化するのが海賊の基本である。貧しい者がなんだかんだと理由をつけて力を出し惜しみしていると、甲板から海に突き落とされるのだ。なりふりかまわぬ蛮勇が、最大にして唯一の武器だと心得よ。って何の話だかわからなくなってしまったが、いずれにせよ、友人がちゃんとした文章を書いていると、気分が良い。酒がうまい。