ピーター・ランボーン・ウィルソン著、菰田信介訳『海賊のユートピア』が遅れている。
いま担当編集者に問い合せたら、4月下旬ごろ発売になるという。編集者が体調を崩して仕事が難航しているらしい。それもこれもすべて放射能をばらまいた東京電力の責任である。事件の影響は身体だけではない。精神的にもいっぱいいっぱいでウツみたいになっている人間も多いのである。無能のエセ科学者どもがやらかした不始末のために、生産性ガタ落ちだ。とんでもない営業妨害だ。いや、私に印税が入るわけではないが。
いま担当編集者に問い合せたら、4月下旬ごろ発売になるという。編集者が体調を崩して仕事が難航しているらしい。それもこれもすべて放射能をばらまいた東京電力の責任である。事件の影響は身体だけではない。精神的にもいっぱいいっぱいでウツみたいになっている人間も多いのである。無能のエセ科学者どもがやらかした不始末のために、生産性ガタ落ちだ。とんでもない営業妨害だ。いや、私に印税が入るわけではないが。
ところで「ユートピア」と言えば、昨年よく売れて話題になった『災害ユートピア』。
あれは、なんだったのか。
いや、ダメな本だとは全然思わない。ただ、放射能汚染が問題になっているあの時期になぜあんなに売れていたのかということは、ちょっと考えておく必要がある。当時はシーベルトとかベクレルとかの勉強で忙しかったから、あんまり水を差すようなことも言わなかったが、災害じゃなくて公害でしょう。「災害ユートピア」じゃなくて「公害ユートピア」でしょう、ってそんなものありえないし。
いや、ダメな本だとは全然思わない。ただ、放射能汚染が問題になっているあの時期になぜあんなに売れていたのかということは、ちょっと考えておく必要がある。当時はシーベルトとかベクレルとかの勉強で忙しかったから、あんまり水を差すようなことも言わなかったが、災害じゃなくて公害でしょう。「災害ユートピア」じゃなくて「公害ユートピア」でしょう、ってそんなものありえないし。
まあ、もう過ぎたことだから言わない。
来月発売予定の『海賊のユートピア』は、いま本当に読んで欲しい、とても意義深い本です。人民のエクソダスです。鬱々としたヨーロッパなんか捨ててしまえと海に飛び出して、その勢いあまってヨーロッパの歴史ごと変革してしまった(かもしれない)「裏切り者たち」のお話。しびれます。