9月末。大阪の杉村昌昭氏から電話。『インパクション』誌の次号特集をやるからなにか書きなさい、と指令がはいる。「地方から日本を考える」というテーマで、締切は10月10日。ちょっときつい。インパクト出版会の編集者にこっそり電話をして、本当の締切を聞きだすと、12日に印刷所に入るとのこと。本当にギリギリじゃないかこの締切。かなり焦って書いた。発売前にもういいわけをしますが、私のエッセーはちょっと推敲の足りない文章になっています。
10月7日。『インパクション』誌の締切に追われながら、愛知県内の某大学にゲスト講師にいく。放射線防護の基礎知識を講義。学生の反応はまずまず。
10月13日。富山県富山市で講演。がれき焼却問題などに取り組み、いま市民測定所を準備している人たちと交流。講演では『運動と騒動 ―― 実践をめぐる二つの様式』という題で話をした。反原発「運動」と、放射線防護「騒動」の分岐について、あらためて問題整理をした。富山県は歴史に残る「米騒動」の発端となった土地。1918年の米騒動が、「運動」と呼ばれず「騒動」と呼ばれること、この騒動こそが「大正デモクラシー」の起点になったことなど、「釈迦に説法」なのだが話をさせてもらった。
10月16日。『愛と暴力の現代思想』の共著者である山の手緑氏が、名古屋市内に部屋を借りた。私と元・以文社の前瀬くん(『3・12の思想』の編集者)で、引越しを手伝う。JR鶴舞駅から徒歩五分。上前津にも矢場町にも出やすく、立地はいい。6畳とキッチン、風呂トイレ付きで、3万2千円。共益費と水道代をいれても4万円弱。安い。
10月17日。前瀬くんが名古屋市内に部屋を決める。千種にも栄にも自転車で行ける立地。キッチン・風呂・トイレ付きのワンルームマンションで、2万4千円。安い。名古屋の部屋の安さに驚く。「東京で借りたどの部屋よりも良い」(前瀬談)。初期費用が10万円未満というのは衝撃で、テンションが上げる。カギの受け渡しは一週間ほどさきになる。
富山市から帰ってきてから、連日、飲み会になっている。山の手、前瀬、矢部で酒を飲み出すと、止まらない。連日合宿のように飲んでいるので、ちょっと飲み疲れが出てきた。今日は名古屋でコリン・コバヤシ氏の講演があるのでちょっと挨拶に行くが、また飲み会になるだろうことは必至。