2013年8月18日日曜日

移住者は何と対決しているか

 編集者の前瀬くんが東京から大阪への移転を決めたのに続き、もうひとり千葉県の友人が移住を決めた。
 彼女は9月から名古屋に部屋を借り、仕事を探す予定だ。



 放射能汚染を逃れて移住するという行為は、ある意味で出家に似ている。
 それは社会への依存心を断ち、別の社会の構成に向かう行動である。分業制と都市文化が育んできた甘えの構造から、身をひき離すことだ。

 人々が対決しているのは放射性物質だけではない。
 自分の生命を他人に委ねてしまおうとする誘惑だ。




↓「復興」政策をささえている甘えの構造