2021年4月13日、日本政府菅政権は、福島第一原子力発電所跡に貯蔵されている放射能汚染水を海洋投棄する方針を決定した。
この決定によって明白となったのは、この10年間すすめられてきた福島復興政策は、嘘だったということだ。
初めからやる気のない、ポーズだけの復興事業だった。復興政策とはようするに、福島県民に偽の希望を提示し、問題へ対処を先延ばしにし、原子力公害事件を政治的な焦点にさせないためのごまかし、奸計だったということだ。
私は2011年4月末の時点から、復興政策の欺瞞性を指摘してきたのだが、10年をかけてその正しさが証明された。
この10年間、復興政策に便乗・翼賛し、政府の公害隠しに加担した者は、自らの不明を恥じるべきである。また、私たち復興反対派をまるで人非人のように侮辱してきたことを、謝罪してほしい。
ここで過ちを総括し、謝罪し、迷惑をかけた人々にたいしてきちんと仁義を切れば、反原発運動の同志として迎えることができる。
そうでなければ、ダメだ。