2024年2月16日金曜日

自由の敵の自由をゆるすな

 


 

 原子力問題以外について言及することは避けたいのだが、一言だけ、メモ程度に、世界情勢について。

 

 イスラエルシオニスト軍がパレスチナ民衆にたいして行っている虐殺を見せられて考えるのは、現代は極右の時代であるということだ。アメリカ・ヨーロッパ・日本で、極右勢力の暴力が席巻している。

しかし現在の国際連合は、極右と極右国家をどのように扱うべきか、足並みを揃えてはいない。

ドイツ政府は国内のネオナチに強い統制をかけてはいるが、同様の思想をもったシオニストにたいしては寛容である。

ロシア政府はウクライナの非ナチ化を目指して戦争を行っているが、シオニストに対しては腕をこまねいている。

アメリカ政府は表面的にはリベラルを粉飾しつつ、実際には極右勢力を支援している。いや、現代の極右の元締めというべきは、アメリカ政府である。

 

ここであらためて検討するべきは、ロシア政府が提起した「非ナチ化戦争」である。「西側」諸国では、これを戦争を正当化するためのたんなる方便と受け流してしまっているきらいがあるが、本当にそれでいいのか。私の眼には、アメリカ政府が言う「対テロ戦争」よりも、ロシア政府が言う「非ナチ化戦争」の方が、よく時代を捉えているし、検討に値するものに見える。