2018年8月13日月曜日

連帯メッセージ

8月6日、広島県警による反核グループへの弾圧。

https://danatsu86.hatenablog.jp/entry/2018/08/10/185538

以下、私からの連帯メッセージです。

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勾留された女性を、全国で支援しよう
                   矢部史郎

 2018年8月6日、広島市では原爆被害者を鎮魂するために、内外から多くの人々が集まっていた。この日、総理大臣安倍晋三は、戦没者追悼式典に出席するため広島市を訪問した。警察による安倍晋三の警備は厳重なものだった。というのも、広島市と安倍首相の間には深い緊張が走っていたからだ。昨年までに122か国・地域の賛同を得ている核兵器禁止条約について、日本政府はいまも反対票を投じているからである。
 広島市と日本政府との緊張関係は、警察の過剰警備となってあらわれていた。首相を運ぶ車列は、大量の警察官を動員して道路をふさぎ、広島市民を威圧しながら移動していった。

 この日の午後、広島市の路上で反核のスピーチをしていた一人の女性が逮捕された。広島県警が告げた容疑は、器物損壊罪。彼女は、彼女たちの反核スピーチを非難しながら撮影していた男と小競り合いになり、カメラを破壊した、というものだ。
 問題は、この容疑が衆目の一致するところではない、疑わしい訴えに基づいているということだ。多くの通行人が足を止めて見守るなかで、彼らは誰も「小競り合い」を見ていない。このスマートフォンばやりの時代に、誰も衝突の様子を撮影していない。彼らギャラリーは口を揃えて、この容疑は事実無根だ、と言っているのである。
 男はカメラを壊されたと言い、女性はこの男と接触すらしていないと言っている。
 両者が認めている事実はただひとつ、この疑わしい「事件」が、反核運動の是非をめぐる対立のなかで生じているということだ。
 反核スピーチを妨害し、疑わしい被害届を出して女性を逮捕させた男が、いわゆる「右翼」であるのかどうかは、まだ確認できていない。この男が何を見て何を想ったのか、この男がどのような背景をもっているのかは、裁判の場で明らかにされるべきだろう。

 警察は、逮捕した女性にたいして10日間の勾留延長をおこない、彼女は現在も留置場に拘束されている。
彼女の怒りを想像すると、全身が熱くなる。
8月6日の広島で、反核を訴える者が力づくで制圧されて、黙っていられるか。
彼女の闘いのために、反核の志を同じくする全国の人々に、カンパを要請します。彼女の心が折れてしまわないために、彼女を孤立させないために、圧倒的な資金を集めて支援しよう。