2022年4月1日金曜日

献本いただきました。ニック・ランド『絶滅への渇望』

 

『絶滅への渇望』 ―ジョルジュ・バタイユと伝染性ニヒリズム

ニック・ランド 著 五井健太郎 訳


オビ文

 バタイユ読解を通じて、ニヒリズム/ペシミズムとしての〈哲学史〉を再構築し、資本主義や人間が廃絶した先の世界を立ち上げる究極の無神論。進歩主義、多文化主義、ヒューマニズム、平等主義など近代の民主主義的イデオロギーを根源から否定し、「加速主義」の始まりを高らかに宣言する、もっとも危険でダークな思想。


 翻訳者の五井くんから、大変な本が送られてきました。

 もうね、ビニール袋を開封するのもこわい。10代・20代の若者が好きそうな本ですね。いま序文をちょっと見ましたけど、テンションが、高くて、もう。体力がもたないです。かんべんして。喩えるなら、むかしむかし暴走族をやっていた50才の男が旧車會に入って懐かしのバイクを乗り回していたら、不意に遭遇した現役のアンチャンに煽りまくられて少しヒいちゃった感じ。ヒいてますよ、私は。バタイユだのニヒリズムだの、もちだす言葉が全部ギラギラしていて、どうするんだこれ。店ひろげすぎだろ。中二病だろ。

 とはいえ、内容はともかく、若者はこれぐらいデタラメにやってもいいのかもしれない。我が身を振り返ってみれば、私が20代の頃は、フェリックス・ガタリの『機械状無意識』とか、『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト誌』の全集とか、わけもわからず読んでたから。意味わからないのに読んでたから。内容ではなくテンションの高さだけで、真剣に読んでました。


 むしろ、若いころはこれぐらいでちょうどいいのかもしれない。

 大学生のうちからビジネスマン気取りで「ダイバーシティー」だとか「SDGs」だとか収まりのいい話を口を揃えて唱えているよりは、「バタイユだぜ、人類絶滅だぜー」って叫んで周りとぶつかっている方が、見込みがあるとは思います。


この本は、ちょっと暗すぎるけどね。

内容は支持しません。テンションはめちゃめちゃ高いです。