2017年2月8日水曜日

科学論争へ


 一昨日、名古屋共産研の会議、と、飲み会。

 今年の全体方針は、放射能汚染をめぐる科学論争と、科学行政批判を軸にする、ということに決まりました。
次回会議で、論点出しをやって、作業を進めていきます。


 共産主義者は科学の子ですから、社会科学だろうが自然科学だろうが、すべてを科学的に点検・審査しなくてはなりません。
 共産主義者は分業制の克服・解体をめざす者ですから、釣りをすることやチャーハンをつくることと同じように、科学論争に加わりその担い手にならなくてはなりません。
 共産主義者はブルジョア国家に反対する者ですから、ブルジョア国家が授与したにすぎない学位・職位・「専門性」を鵜吞みにすることはないし、その欺瞞性が明らかになったこの機会に乗じて、一気に転覆をはかるべきです。


 いま放射線防護活動の現場では、高卒の主婦が、放射線検出器を自在に扱っています。彼女たちは検出器の原理を学び、その能力と、運用と、限界を知っています。文部科学省がどのようなごまかしをやっているかを、政治的にではなく科学的に指摘することができます。彼女は分業と性別役割分業を超えて、ひとりの科学者になっています。彼女は共産主義者ではないが、共産主義者を自称する者よりもずっと共産主義的なのです。
 こうした市民科学者たちの姿勢に学び、あとに続かなくてはなりません。“市民科学者”という概念に不満があるなら、“人民科学者”と言ってもよい。分業制の克服は、遠い将来に待ち望む夢想ではなく、現在の切迫した課題としてあって、すでに多くの人々によって実践されているのです。ブルジョア国家の科学行政がどのようなインチキをやっているかを、自らの手で暴いていかなくてはなりません。安斎だの小出だの「専門家」を呼んで講演会をやっていっちょうあがりという態度は、もうやめにしましょう。自分自身が科学論争の担い手になるのです。共産主義者を自認する者は、ひとりの例外もなく、科学者になるべきです。
 身構えることはありません。放射線の「専門家」なんてのは、素人に毛が生えたようなもの、読んでみれば穴だらけです。

 そういうわけで、今年は科学論争に取り組みます。
 きっと楽しくなります。
 刺激的な論争をつくっていきましょう。